余談ですが間借りしている150坪のオフィスの中で常に窓際に位置するオンボードは、「窓際会社」と呼ばれています。
さて3話に分けてお届けしてきたオンボード誕生秘話の最終話を・・。
デジタルフォトの大きな可能性を感じとってからは、具体的な事業プランに着手しました。
カメラマン向けのギャラリー構築ASP、グループで写真を共有して評価しあえるサイトなど。全部で10程度のアイディアを考えました。
その中でも写真素材の流通、しかもニュース性のある写真の仲介というサービスに注目したのです。メディア業界とアマチュアカメラマンの写真を仲介するサイトです。世界中のアマチュアカメラマンから写真を収集して配信する、いわば「WEB上の共同通信」というイメージです。
写真に付随して市民記者による記事配信や動画配信なども可能性があるように思えました。
これらの事業はインターネット的で、なんとなくですが潜在的な可能性は小さくないように思えたのです。
ただ1つ問題がありました。
はたしてこの事業を私1人、もしくは兄と2人でスタートして軌道に乗るのかという問題です。これまで純粋なネットサービスは手がけたこともなく、システムに関するノウハウもありません。
スタートから大きく仕掛けるべきこの事業では、自分だけでは壁が高すぎる気がしました。
そこでガイアックス上田社長に相談を持ちかけたのです。
ガイアックスはネットバブル崩壊でかなり苦しい思いをしましたが、優秀な経営陣が踏ん張り、ついに公開を果たすところまで来ていたのでした。
(私が上田社長にメールを送ったときはまったく知りませんでしたが)
上田社長は当時30歳という年齢でしたが、大変な懐の深さがあり、私の机上のプランにも真剣に耳を傾けてくれました。
そして数回のミーティングを経て、様々な面で協力いただけることになりました。
こうして2005年の8月にオンボードは産声を上げたのでした。
現在はオフィスを間借りしつつシステムを共同で開発、さらに出資も受けています。
期待してくれた上田社長とガイアックスのためにも、なんとしてでも軌道に乗せなくてはなりません。今から3ヶ月間が勝負どきだと考えています。
以上がオンボード誕生秘話ですが、終わってみるとかなり長くなってしまいました。
これから常に読み返して気合を入れ直していきたいです。
この分野でトップのWEB2.0企業を目指し、今日も日付線を越えようとしていますw。
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